2025年までに義務化される3Dセキュア2.0対応の完全ガイド

オンライン決済のセキュリティを強化するため、2025年までに3Dセキュア2.0の導入が義務化されます。このページでは、特にEC-CUBEを使用するECサイト担当者の方に向けて、3Dセキュア2.0の概要、導入メリット、具体的な手順を詳しく解説します。

1. 3Dセキュア2.0の概要

3Dセキュア2.0とは？

3Dセキュア2.0は、カード決済時の本人認証を強化するための最新技術です。従来の3Dセキュア1.0では、購入者が静的なパスワードを入力する必要がありましたが、2.0ではリスクベース認証を採用。これにより、カード会社がリスクを自動評価し、低リスクの場合は追加認証を省略できます。

2025年までに義務化される背景

近年、オンラインショッピングの利用増加に伴い、不正利用も増加傾向にあります。これを防ぐため、日本政府および国際的なカード会社がセキュリティ基準を強化。未対応のサイトでは取引制限がかかる可能性があるため、早急な対応が求められます。

第3回「クレジットカード番号等不正利用対策の強化検討会」で提言された
不正防止義務引き上げに向けたスケジュール案

出典：クレジットカード番号等不正利用対策の強化（2022）

2. 3Dセキュア2.0の導入メリット

(1) 不正取引の防止

AIを活用したリスクベース認証により、不正利用の可能性を大幅に削減します。

(2) ユーザー信頼の向上

セキュリティが強化されたサイトは、消費者からの信頼を得やすくなり、ブランド価値の向上につながります。

(3) コンバージョン率の改善

従来の煩雑なパスワード入力を省略することで、購入プロセスがスムーズになり、購入完了率が上昇します。

3. 3Dセキュア2.0の導入手順

3Dセキュア2.0の導入は難しくありません。以下のステップを順に実施してください。

導入手順

1. 要件確認
   • サーバーやシステムが3Dセキュア2.0に対応しているか確認してください。
2. 認証プロバイダの選定
   • VisaやMastercardなど、主要プロバイダのサービスを比較し、適切なものを選びます。
3. 導入準備
   • 必要なAPIやプラグインをインストールします。EC-CUBEの最新版では公式プラグインが利用可能です。
4. テスト実施
   • テスト環境で導入後の動作確認を行い、問題がないかをチェックします。
5. 本番運用
   • サイト全体で3Dセキュア2.0を適用し、運用を開始します。

EC-CUBEでの注意点

• バージョンアップ： 現在のEC-CUBEが4.3未満の場合、バージョンアップが必要です。旧バージョンでは一部のプラグインが動作しない可能性があるため、事前に確認してください。
• プラグイン利用： EC-CUBE公式サイトで提供されているプラグインを使用することで、導入作業がスムーズになります。

4. 視覚的解説：図解でわかる3Dセキュア2.0

出典：クロネコwebコレクト

1. 認証フロー
   1. 購入者がECサイトで商品を選択
   2. 認証プロバイダ（例: Visa）で本人確認
   3. 購入完了
      
2. 導入手順 要件確認 → プラグイン導入 → テスト運用 → 本番開始

5. よくある質問 (FAQ)

Q1: 3Dセキュア2.0の導入費用は？

導入費用は、サイト規模やシステムのカスタマイズ内容により異なりますが、最低10万円からが一般的です。

Q2: 導入後、トラブルが発生した場合は？

各認証プロバイダやプラグインベンダーがサポートを提供しています。導入前にサポート内容を確認しましょう。

Q3: 現在3Dセキュア1.0を利用中です。どうすればいい？

3Dセキュア2.0対応プラグインを導入するか、システムを最新バージョンにアップデートする必要があります。

6. 今すぐお問い合わせください！

3Dセキュア2.0の導入について詳しく知りたい方は、以下からお問い合わせください。

7. 信頼できる第三者データ

• Visa公式サイト: https://www.visa.com/
• Mastercard公式サイト: https://www.mastercard.com/